Side(流哉)
ピーカシャッ、ピーカシャッ
「いいねぇ、その笑顔もっと頂戴」
休憩が終わり撮影が再開した。
さっきと打って変わって、超可愛い笑顔を振りまく奴が隣にいる。
あのカカシみたいな顔はどこいったんだよ…。
俺が、休憩中に羚を少し脅したら、すっげーいい顔をするようになった。
そんな顔ができるなら、もっと早くやれっつーの!!
今までの時間返せってんだよ。
まあ、今は順調に撮影が続いてるから、いいけど…。
「OK!!次は衣装着替えて、黒バックでいくよ!」
「「「「「はい」」」」」
白をバックにした撮影がやっと終わった。
いったん楽屋に戻り衣装を着替える。
「お前さ、あんな笑顔できるなら最初からやれよ」
振り向いて後ろからちょこちょこついてくる羚に言うと、すっごく驚きながら顔を上げた。
ったく、見た目は超男の子なのに、いちいち反応が可愛いんだよ//
って、なに考えてるんだ俺…。
「う、うるさいよ//」
ほらそうやってまた、顔赤くして俯く…。
「まぁ、その調子で頑張れ」
「えっ?!」
「てっぺん(夜中の12時)まで撮影するのはごめんだからな!!」
さて、さっさと着替えないとな。
