ピーカシャッ、ピーカシャッ
そんな機械音が鳴り響くスタジオ。
ジャケット撮影真っ最中!
ですが…。
「白坂さん、肩の力抜いて」
「は、はい!」
ピーカシャッ、ピーカシャッ
「白坂さん、自然な笑顔で…」
「は、はい…」
この通りさっきから注意されまくり。
し、自然な笑顔って何?!
そんなの、できないよ…。
ピーカシャッ、ピーカシャッ
「うーん、一回休憩入れようか」
「「「「「はい」」」」」
はぁ、絶対私のせいだよね?
ど、どうしよう…。
「なに百面相してんの?」
そっと頭に置かれた手にビクッとする私。
「ちょっ…//」
「お前さ、なんで今そういう顔できんのに、カメラの前に立つとカカシみたいに硬くなってんの?」
か、カカシ?
そういう顔って、何?
私、今どういう顔してんのよ!?
