はぁ…って今、流哉と……。



き、キスし、たの?



わ、私のファーストキスが………。



いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。



その場に立ちつくし、口をパクパクさせていた。



「お前、もしかして初めて?」



初めて…。



そうですよ、ファーストキスは大好きになった人とって決めてたのに。



よりによって、なんで流哉なのよ!!



「なぁ、聞いてんの?」



「最っ、低!!」



「はぁ?」



あれ、なんでだろう。



私泣いてる。



目の前にいた流哉が涙で見えない…。



「ううっ…」



「おまっ、何泣いてんだよ!」



私にだってわかんないよ。



ただ、涙が止まらないの…。



するとふわっと何かに包まれた私の体。



いい匂い…。



頭で理解するのには少し時間がかかった。



私、流哉に…。



抱きしめられてる!?