「あのさ、名前・年齢・一言でいいと思うよ?」



諷馬はちょっとしたアドバイスを言うと楽屋から出て行った。



そんな簡単でいいんだ…。



ちょうどそのとき、スタッフさんが入ってきた。



「Skyのみなさん、スタンバイお願いします」



「よし、みんな行くぞ!!」



大我の声掛けでみんな気合を入れた。



舞台そでにはたくさんのスタッフさんや、機材が置かれていた。



「それでは、これよりSky新メンバーお披露目会を始めます。まずは、Skyの皆さんです。どうぞ!」



司会の人が進行をし始めて、私以外のメンバーが呼ばれた。



「じゃあ、先に行ってるから」



大我がなぜかウィンクをして、ステージへと上がった。



みんながステージに上がってからの数分が私にとってはすごく長く感じた。



ステージではメンバーの自己紹介が行われていて、そのたびにファンの子たちの悲鳴のような声が聞こえていた。



「それでは、そろそろ登場してもらいましょう。Sky新メンバーの白坂羚!」



司会の人が私の名前を叫んだ。



私はその時キラキラと輝いたステージへと足を踏み入れた。



あたりからは大きな歓声が聞こえて、スポットが当たった。



もう、緊張はピークに達していた。



「さて、新メンバーの白坂羚さんに自己紹介をしてもらいましょう」



いよいよ、15分も悩んだ自己紹介。



頑張れ、私。



「白坂羚15歳です。これからSkyのメンバーとして頑張りますので、よろしくお願いします」



はぁ、なんとか言えた。



私の自己紹介が終わると拍手が起こった。



「白坂さんはアース史上初の女の子なんですよね。これは絶対歴史に残る大グループになると思います。それでは最後にリーダーの小関君、一言お願いします」



「はい、俺たちは今日から新しいSkyとして頑張っていきます。今回の新メンバー加入はSkyがもっともっと大きくなるための第一歩だと思っています。
なので、どうか皆さん暖かく見守ってください。そして、7月7日にNEWシングルが発売されますので、ぜひお買い求めください」



全員で一礼をしてお披露目会は終わった。