「羚、これから寂しくなるけど、新しい学校でもそのままの羚を出せば大丈夫だから…いつまでも元気でね。いつかまた会おうね!」
璃桜…なんか最後のお別れみたいじゃん。
「ウチ、羚の言葉忘れないからね!離れてても友達なんだから、困ったこととか悩みがあったら何でも相談してよね」
茜…ずっとずぅーと友達だよ。
「羚、私…グズッ…ず、ずっと親友だったから、ずっと隣にいる存在だったから…ほ、本当はすっごく嫌なの、羚がいなくなるの。
でも、羚が決めたことだから、応援するよ。だ、だから、自分が信じた道を真っ直ぐに進んで!それでもし、脇にそれそうになったら、私たちを頼ってよね。いつまでも親友だから…」
唯那…。
涙、止まらないよ。唯那と離れたくないよ…。
「私も、唯那がいない生活なんて考えられないよ…でも、私はどんな時でも私だから。グズッ…だ、だから、これからもよろしくね」
「もちろん!よし、パーティー楽しもう」
6時間目は私のお別れ会になった。
みんな、私のためにすっごく素敵なパーティーを開いてくれて、最後に最高の思い出ができた。
本当にありがとう。
絶対に忘れない、今日のことを。
パーティーも終わり、ついに別れの時が来てしまった。
「じゃあ、みんな、さようなら。本当に今日は楽しかったよ。ありがとう。元気でね!」
「「元気でね」」
「また、ね」
「唯那、うん。また…」
この門を出たら、私は今までの白坂羚ではなく新しい芸能人の白坂羚になるんだ。
この先どんなことがあっても、真っ直ぐ進まなきゃ、この別れは無駄になっちゃう。
私の新しい人生は、まだ始まったばかりだもんね!!
