「じゃあ、一緒に行こう!あっ、羚も行くでしょ?」
まだ興奮している惟那は目をキラキラさせながら言った。
でも…。
『あっ』って…。
完璧私のこと忘れてたよね?
なんか少しムカついたのと、時代遅れなのは嫌だから、行こうかな?
「うん、行ってみようかな」
「珍しいー、羚が来るなんて!後は璃桜だけだね」
なんか、惟那に小馬鹿にされたような気がしたけどほっといた。
平田 璃桜(ひらた りお)はいつメンの最後の一人で、いつも遅刻をする遅刻魔だ。
始まりのチャイムがなり、また今日も遅刻だと思った時、教室のドアが勢いよく開き璃桜が入ってきた。
「はぁ、はぁ・・・ギリギリセーフ」
走ってきたのか息を切らしている璃桜を見てクラスメイトは笑っていた。
