そして、日曜日。
俺たちは事務所のスタジオに集まった。
「大我、今日何があんの?」
リーダーである大我に聞いた。
「それがさ、俺も聞かされてないんだよ」
「そっか…」
新曲を出すときでも、コンサートをする時でも、必ずリーダーである大我は何かしら聞かされているのに…。
珍しいな。
数分後、社長がスタジオに入ってきた。
その後ろには、見たことのないやつがいた。
あいつは誰なんだ?
たぶん、ここにいるメンバー全員が思ってる。
「突然だが、この子は新しくSkyのメンバーに入る白坂羚さんだ。ちなみに、女の子だ」
「「「「女!?」」」」
し、新メンバーに…お、女?
どういうことだ?ここは女子禁制だぞ?
心が通じたのか、大我が聞いた。
「社長!ここは女子禁制ですよ?」
「あぁ、そうだ。しかし、私のミスで男の子としてスカウトしてしまったんだ。
でも…いい人材だと思うし、もっといいグループになると思って決めたことだ」
ったく、社長はいつも急だし、訳分かんない事するよな。
