でも…、旭は一向に帰ろうとしなくて、ずっと私の前に立ったままだった。 「ん?旭、帰んないの?」 「あのさ、桜。一緒に帰ろう?」 …え?一緒に帰ろうって。 嬉しいっ…!やったやった! 「うんっ!嬉しいっ! すぐ準備するから待ってて!」 「良かったぁ。」 旭は安堵のため息をついていた。 でも私は誘ってくれたのが嬉しくて、それを特に気にせず準備をして旭の方へ走った。