「詩音、勇輝には素直じゃないんだね。
私と話してるときは何でも素直に打ち明けてくれるじゃない?
だから私は勇輝にも素直なのかと思ってた。
私、詩音が勇輝と付き合うって言ったとき、少し驚いたの。
智も同じくらいの時期に告ってきたのにどうして勇輝なのかなって。
もしかしたら、詩音はまだ勇輝に心を許してないのかもよ?」
私はずっと思っていたことを言った。
「私、興味本位で勇輝と付き合い始めたの。
私も智の方が絶対気が合うって分かってた。
真面目だし性格いいし顔もいいし。
でも勇輝って私と真逆じゃない?
だから試しにって思ったけど、やっぱり無理ね。
私、別れようかな。
智のこと実は好きなんだよね。」
思いがけない発言に私は戸惑った。


