「なぁーに顔赤くしてんの?先生の授業は英語なんだけど?」 河合先生は、30前半くらいのサバサバしている女教師だ。 「え?」 「『え?』じゃないわよ。じゃあ、TRYの1番やって」 うわっ! 俺予習するの忘れてた… 「えーっと…」 河合はじっと俺の答えを待っている。 問題を読んでみると、単語の並び替え。 なんだ、簡単じゃん。 「The building….」 スラスラと我ながら良い発音で読んだ。