―――……
「どこ行ってたんだよー?掃除までさぼりやがって―」
教室に少し息切れしながら着くと、早速橋本が絡んでくる。
「あのなー。トイレ掃除を一人でやるって大変なんだかんな―?」
「ごめんごめん」
「本当に思ってんのかよ―?トイレはなぁ、臭いし汚いしなんか気持ち悪くなるし……」
ブツブツブツブツ…
「ホントにごめんって!」
手を合わせて見せた。
「いーよ。別に。……イチゴ・オーレおごってくれるなら」
チラッと、そっぽを向いていたのにこっちを見る。
「お前…そんなにトイレ掃除嫌いだったか?」
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