カーテンはビッシリ閉められていて、ドアも黒い暗幕で光が入らないようになっている。
なんだここ…?
「ここわね、たまーにしか使わないけどいつか必ず使う道具の物置なんだって。色あせたりしないように暗くしてるみたいだよ」
なんとなーく笑ったっぽい。
言われてみればダンボールが積み上がってたかも…
だんだん目が慣れてきて、ダンボールの山と彼女の表情が分かるくらいになった。
「…で、どしてここに…?」
恐る恐る聞いてみた。
「どうしてって…二人きりになるために…」
そう言ってじりじり近づいてきて、俺を壁に追いやった。
壁どんは男が女にだよな…?

