“昨日の裏庭で待ってるね。一緒にご飯食べよ!” 教師の目につかなくなる昼休み、なんとなく携帯を開けば彼女からメールが来ていた。 「橋本、わりぃ。俺ちょっと行ってくるわ」 橋本について購買でパンを買いに行く予定だったところをドタキャンする。 おやつのパンは諦めよう。 「マジ?了解。」 すんなり了承してくれた。 俺は小走りで裏庭に急いだ。 校舎の壁に沿って並ぶ花壇、中央には小さい噴水、その前にベンチ。 彼女はベンチに座っていて、俺に気づくとニコニコしながら手を振ってきた。