静かに戸を閉め、それと同時に昇降口にダッシュした。 もう20分も経っちまった。 昇降口の靴箱に着くと、いつものようにゆめは自分のクラスの靴箱に寄りかかっていた。 …と思えば男と2人で話しているとこだ。 …なんだあれっ!? 周りに人はいなくて、俺ら3人だけのようだけど…キョロキョロ。 見えないように移動しながらゆめの裏側の靴箱に寄りかかって立ち聞きする。 してやるよ。堂々と…盗み聞きしてやるよ!