席に座らず固まっている俺に、キョトンと見つめてくるゆめ。 いちいち言うけど、 可愛い! 「おーいまき―?」 「あ、あぁ…」 ヤバい。 可愛い過ぎて今近づくのかなりつらい。 座らないわけにもいかないからな… 隣に座るとなんかさっきよりも緊張が増して、 ゆめの体が強張ったのと、頬がさっきより赤くなっているのとで、余計こっちも赤くなる。 触れたくて仕方がない… そっとゆめの右手を握る。 ビクって少し肩が跳ねたけど、握り返してくれた。 ヒンヤリ冷たいゆめの手。