勝手に体が震える。 顔が熱い。 ここから逃げ出したい。 でも、伝えるんだ…! 「俺…今日…部活終わった頃に…お前のこと……ゆめが好きだって言ってる奴と話して…」 ゆめは動かない。 頬に涙の伝った跡を残したまま。 「あいつ、告るって言ってて、なんかムカついて…そんで…」 鈴虫が鳴いてる。 街灯は舞台ライトみたいに、真っ暗闇の中で俺たちだけを照らしてる。 俺の舞台はハッピーエンドになるのだろうか?