「じゃ、これに着替えてください!」 …え!? 「…これに!?」 「「はい!」」 満面の笑みをたたえた女子二名は、その衣装を強引に俺に持たせ、更衣室に押し込めた。 …もっと静かな色のタキシードかと思ってた。 まじまじと、滅多にお目にかかれないそれを見つめた。 俺がこれならゆめはあんな感じかな? その姿を想像しながら、本当のだったらいいな…とか考えてしまう。 着替えて更衣室を出ると、 「「キャー!」」 「超似合ってる!」 「かっこいい!」 黄色い声を上げる。 み…耳がマジでやられる。