スキで何が悪い!?【完】






手を繋ぎっぱなしで先頭に立つ。



舞台の真ん中に設置されている階段を下りていくと、客席とめっちゃ近くて歓声のような悲鳴のようなものがすごくうるさかった。



耳がどうにかなりそうだった。


でも、「応援してます!」



とか、「泣かせたら俺がもらうからな!」



とか聞こえて、当初の目的は果たされたのかもな…?と思った。



体育館を出ると同時に、スタッフが控えていたらしく、



「二人にはこれから衣装に着替えてもらいます。浅野さんはこちらへ!」



「佐倉くんはこちらへ!」



四人いた女子が半分になって、別の方向へ連れて行かれた。



離れていく手が…



少し寂しかった。