佐倉―!佐倉―!? 遠くの方から俺の名前を呼ぶ橋本の声が聞こえる…気がする。 と思っていたらマイクが引っ張られて、速やかに力を緩めると、手が空っぽになっていた。 ハッとしてマイクが言った方を見ると橋本が笑っていて。 何となく、絡めた指が熱い気がしてゆめを見ると、耳まで真っ赤にして俯いている。 ついでに山中がゆめの頭をよしよしと撫でている。 …俺、とんでもないことを…?