橋本と山中によって空けられた真ん中のスペースにゆめと2人で収まる。 「それでは、皆さんも待ちこがれたと思います。浅野ゆめさんと佐倉真基くんです!」 司会者がそう言いながら俺たちにマイクを向けてくる。 「どーも」「こんにちは…」 ゆめは緊張丸出しで固まっている感じだ。 あいさつをすると女子からはより一層悲鳴と思われる叫びが聞こえ、男子からはゆめの名前を呼んで叫ぶ声が聞こえた。 …うるさい… てか“悲鳴”? それってあんまり俺は歓迎されてなくない??? うわーもう早く終わってほしい。