大木の先の草村から静かに、1メートル先の地面に下りる。 お互いに、気づけば来てしまうほどの… 木々の開けた場所から見える、絶景… ここから見下ろす町並みは、 美しい朝日に照らされたり、 金色の夕日に染まったり、 星と月の光を浴びたりする。 いつもゆめと俺の心を守ってくれるその景色たち。 …ゆめは…月のいない、満天の星空の中でうずくまっていた… その小さな、ずっと変わらない愛しい背中に抱きつきたい気持ちを何とか押し込めて、 一歩一歩俺は近づく。