―――――「はぁ…はぁ…はぁ…」 山にある神社の階段を上って、左手に見える獣道みたいに草がのけられてる道を行く。 ずっと行って一番太くてでかい木につけた、2人しか分からない目印を見つける。 ―――いつ来てもいいように。 悲しくなったとき、1人になりたいとき、悩んでるとき…そんなときに 『この秘密の場所に来よう。きっと元気になれるから…』 少し大きくなって久しぶりに行った日、君が笑ってつけた目印――― 「はぁ…」 息を整える。 俺もゆめも、何度も助けられた場所…