―――… 田舎ならではの小学校の裏山。 そこを小さい頃、2人で探検してた。 「なんかわくわくするねー」 「てぇはなすなよ。はぐれるから」 「うんっ!」 小さな歩幅で必死に、ゆめは俺が守るって無駄に身構えて進んだ。 ところが、背より高い草村に入っていった時だった。 ―チビだから前がよく見えなかったんだ― その先は、小さな崖みたいになってて、踏み出した足が土に着かなくて 俺としっかり手を握っていたゆめも 当然2人で転げ落ちた。 ―――ヤバい!しぬ!!…ゆめ!!―――