「なに馬鹿なこと言ってんの!!あたしがあんなに背中押してやったのにまだ足んないの!?このくそヘタレ!!」 耳がキンキンするほど怒鳴られた。 …先生に気づかれるぞ…? 「何が運命よっ!そーゆーのは破るためにあんの!!あんたは“ゆめ”が好き!そうでしょ!?」 「うん…」 「それに…」 山中の空気が少し変わった気がした。 「あたしの気持ちまで無駄にしないで。」 真っ直ぐな瞳に射抜かれた。