スキで何が悪い!?【完】






金色の空も藍色に変わった頃




足音が聞こえて顔を上げた。




蛍光灯に照らされた山中は、俺を見つけて驚く。




「どうしたの?そんな顔して!」



顔?あぁ、泣きはらした目とかか…




「ははは…やっぱゆめと俺って釣り合わないのかな?どうしたって運命はゆめを選んでくれないらしい…」




笑ってるのに、目からまた涙が滲み出す。




ツカツカツカと山中の足音が近づいてきた…




パンッ!!




突然俺の左頬に激痛が走った。



「いっ!!!」