やっと校門を出て、止まる。



「はぁ…疲れたぁ…はぁ…」



「すー…はぁ―…運動部の俺にはそうでもなかったけどな」



深呼吸して、照れてニヤケそうになる顔を誤魔化すために、憎まれ口になった。



「毎日よくやるよねー」



感心しているようにほほえみを向けてくる。



「…まっあたしはか弱いから、帰宅部時々合唱部でいいの!」


そう言いながら歩き出す。