「うん!」 嬉しさで声がでかくなる。 「私も…まきのこと…大好きだから。」 そらされていた瞳が俺を見つめた。 金色の光に当たるゆめは、瞳もキラキラしている。 体が勝手に動く。 ゆめを引き寄せて、抱きしめた。 「ちょっ!人がいるから!」 「うん。」 昇降口には帰る生徒がまだまだいて、1年生も居たりする。 けどいいよ。構わない。 それに、そう言う割にゆめは体を突き放そうとはしなかった。 ザワザワしだし、付近にいたものは皆、そそくさと靴を履いて外へ出て行く。