教室を出て階段を下りて廊下を歩く。 どこからでも視線を感じる… そんなに俺たちが付き合うことは珍しくて、おかしいのだろうか? 別にいいと思ってたけど、ここまでくると不安になってくる。 靴を履いていると、先に履き終えたらしいゆめが俺の前に立った。 「まき、私たちは今めちゃくちゃ噂になってるよね」 「うん」 履き終えてゆめを見つめる。 夕焼けの金色の光に照らされている。 「だけど私、嫌じゃないよ。恥ずかしいけど…嬉しいよ」 嬉しい…!? ゆめが!?