確かにこいつは、食っても太らねーし、帰宅部の俺と違って運動部に入ってる。
しかもサッカー部。
サッカー部にはイケメンが多いって噂は男子である俺でもよく聞く。
つまり、その中の1人なわけ。
短髪でツンツンした頭は、涼しそうだよな。
俺はあんまりしないけど、橋本はめっちゃ日に焼けてて、なんか男の勲章身にまとってる。
ほぼ正反対のような俺たちは、なぜか気が合うらしく、いつの間にか一緒に飯食ってた。
「なぁ」
気づけば前を歩いている橋本に声をかけた。
「なに?」
「山中から、俺について何か言われたか?」
少し固まってから
「…お前に振られたって言ってた。」

