言いふらしながら友達のところへ去っていった。 「佐倉ー!お前!抜け駆けしやがって!俺はずっと浅野狙ってたのに!」 クラスの男子が寄ってきて肩を組んでくる。 よかったー…害虫に取られなくて。 「抜け駆けってゆーか…元々だよ」 「くそー!!運命かっ!必然だと言いたいのか!?」 …そーだよ。 ゆめが俺以外の奴とくっつくなんて考えたくもねーし、あってたまるかよ。 「まぁ、そうだったらいいかな」 にこにこして言った。