「こらっ!まだ帰ってなかったのか!?」



沈黙を破ったのは、俺たちの担任の武田先生だった。



半袖を着ている武田先生は、体がガッチリしていて、筋肉が鎧みたいに体に付いてて、全然寒くなさそう。



「すみません!」



“早く行こっ”と俺の耳元で小声で言いながら、手を取って足早にゆめが進んでいく。



「気をつけて帰れよ!」



「はい。さようなら!」



ぺこっと武田の前を通り過ぎていく。



つられて俺も



「さようなら」



ぺこっとした。