「でも…そんな資格無い…。私、あの時に無かったことにしたんだから。『怖い』って言って…まきの気持ちから逃げたんだから…!!!」 ポロポロ… コンクリートに、雨粒みたいな涙が落ちる。 「……私も…っ…好きだったの…うっ…ずっと…なのに…っ」 …そんな事… そんな風に言わないでくれ… 「なのにまきのこと傷つけて……自分だけ守って…ごめん…ごめんまき…」 たまらなくなる。 「っ!!!」 両手で顔を隠すゆめを抱き締めた。