その時、



ブーッブーッブーッ…



携帯のバイブが鳴った。




“遅い。先に帰る。”




「やべっゆめが先に帰るって言ってる」




「まずいよっ!一人で帰らせたら男子がほっとかないよ!」




「マジかよっ!」



他の男子に触られせくない!!



“待ってろ!すぐ行く”




返信しながら急いで鞄を教室に取りに行く。




ついてきた山中に、




「俺の背中、押してくれてありがとな!」




「うん!またね!」




走り出したから顔だけ向けてお互い笑顔で別れた。