「実は俺、どうしても好きな人が居て…叶わないのは分かってるんだけど、好きで。…本当にごめん!」 「いいよ」 やっぱり許されな…え? 「え?」 「いいよ。仕方ないよ!好きならどうしようもないもん!」 笑顔だ。 不思議だ… 雲一つない晴れ空のような笑顔はすっきりしていて、俺は彼女…山中 咲(やまなかさき)を始めてしっかりと認識した瞬間だった。