人通りが少ない廊下まで来て足を止めた。 「何?どうしたの?」 俺はあんまり公にしたくない。 ゆめにもバレるからイヤだ。 そう…やっと分かった。 やっぱり俺には無理なんだ。 ゆめが好きなんだ。 どうしようもないくらい好きなんだ。 最低な奴だ…彼女の心を弄んだ… 「ごめん…」 何が “ただの幼なじみになる” だ。 ゆめをもっと好きになっただけじゃないか! 「何が…?」