プラチナブルーの夏

「恋とかした事、全然ない。

…男の人って怖くてバカげててやらしい人ばっかりだから。

好きになんてなれなかった」

「そんな事ないよぉー男が全員そうなわけじゃないよ☆

…あっ、だってほらミズキが今恋してる人だって

男の人でしょぉ~???でもなんかすっごく意外~…

ミズキかわいいしオッパイおっきくてセクシィ~だし、

すんごくモテそうなのにぃーーー!!!」
 

 …なんだか、久しぶりに言われた。
 
 あたしの大嫌いな、あたしのカラダの特徴。
 
 それでもなぜか、カナのカラッと晴れ渡るような口調で聞くと、

不思議と不快にはならなかった。
 

 すっかりあたしはカナの中で

『トモロウに恋をしてるミズキ』になってしまったようだ。