プラチナブルーの夏

まるで、激しく照りつける太陽に憧れ揺れながら

グングン育っていく向日葵のように。
 
あたしは思い切り両手を伸ばし、トモロウとのつながりを

もっともっと深めようと懸命になっていた。
 

トモロウが仕事から帰って来ない日は、貯めていたバイト代を

ちょびちょび崩してネカフェに泊まりに行った。
 
トモロウの帰りが遅い日には、近所の本屋で時間を潰したりしながら、

いつもの待ち合わせ場所に決めた駅前の広場にあるベンチに座って、

彼の帰りを待ってから一緒に帰った。
 

そんな平和で穏やかな日々のさなか、あたしは時々

繰り返し繰り返し、同じ悪夢を見るようになった。