プラチナブルーの夏

トモロウ、どんな顔しているのかな。
 
あたし、泣いてるのバレてないかな。
 
ちゃんと、笑えてるかな…。
 
ふいにトモロウの手が、あたしの頭にポンと乗せられた。

「ヨシヨシ。我慢し過ぎたらダメだよ。

いい子だから、ちゃんと泣きな」
 
それだけ言ってあたしの頭をずっとずっとなで続けてくれた。
 
雷鳴でさえもかなわないほどの音量で、

ついにあたしは声を上げ泣きじゃくった。
 
たくさんの感情が胸の奥を通り、上りつめ、涙となって溢れだした。
 
その間中トモロウは一言もしゃべらず、

ただただあたしの頭を優しくなで続けてくれた。