一台のチャリが右脇からあたしを目がけて、
猛スピードで突っ込んで来た。
(危ない!!)
よける暇もなく、あたしはガシャン!とチャリごと倒れた。
横を見ると、突っ込んで来たチャリは、カラカラとタイヤが空回りしていた。
その傍で、男の人が仰向けに倒れている。
音の割れた『とおりゃんせ』が流れ、信号は青になったけれど、
微動だにせず倒れている男性にあたしは近寄り、声をかけた。
「あの…大丈夫ですか?」
返事は、ない。
「…すいません、あの…、あの?…」
恐る恐る肩に触れ、身体を揺さぶった。
「…がっ」
え?
突然、声を発したので、驚いて飛びのいた。すると続けてがぁがぁと、大きなイビキが聞こえた。
…はぁ?この人、寝てんの!?
驚きを通り越して、なんだか腹が立ったあたしは、
さっきまでよりも乱暴に彼の身体を揺さぶった。
猛スピードで突っ込んで来た。
(危ない!!)
よける暇もなく、あたしはガシャン!とチャリごと倒れた。
横を見ると、突っ込んで来たチャリは、カラカラとタイヤが空回りしていた。
その傍で、男の人が仰向けに倒れている。
音の割れた『とおりゃんせ』が流れ、信号は青になったけれど、
微動だにせず倒れている男性にあたしは近寄り、声をかけた。
「あの…大丈夫ですか?」
返事は、ない。
「…すいません、あの…、あの?…」
恐る恐る肩に触れ、身体を揺さぶった。
「…がっ」
え?
突然、声を発したので、驚いて飛びのいた。すると続けてがぁがぁと、大きなイビキが聞こえた。
…はぁ?この人、寝てんの!?
驚きを通り越して、なんだか腹が立ったあたしは、
さっきまでよりも乱暴に彼の身体を揺さぶった。


