七つ目の明かりを灯す音が聞こえる寸前。
 
グッドタイミングでライターの音とあたしの言葉がかぶった。
 
それにちょっと笑いながらトモロウはあたしと同じ体勢をとり、

星々が揺れる暗闇に向かって一直線に煙を吐いた。
 
すぐに川風に、あっさりとさらわれてしまったけれど。

 
あたし達はしばらくの間、黙って夜空を見上げていた。
 
トモロウの言葉が途切れた事に、微量の淋しさを感じながらも、

どこかホッとしている自分に気づいた。