君に届かないI・LOVE・YOU






「ああーー、もう嫌だ。」


「桜お帰り。」


「あれ、なんでお兄ちゃんいるの?」



外部コーチなんじゃ…



「今日の午後は抜けてきた。
俺がいない方が日向が馴染みやすいだろ?」


「…そうかもね。」



いや、それはどうだろう…

5時間目帰ってきた大和は、機嫌は直ったみたいだったけど、花咲君のこと変わらず嫌いそうだったし…

馴染めてても、仲良くはなってないと思うな。




「まっ、日向がいつ飽きるか。」



お兄ちゃんがボソッと呟いた言葉を私はうまく聞き取れなかった。