◆ 「ああーー、もう嫌だ。」 「桜お帰り。」 「あれ、なんでお兄ちゃんいるの?」 外部コーチなんじゃ… 「今日の午後は抜けてきた。 俺がいない方が日向が馴染みやすいだろ?」 「…そうかもね。」 いや、それはどうだろう… 5時間目帰ってきた大和は、機嫌は直ったみたいだったけど、花咲君のこと変わらず嫌いそうだったし… 馴染めてても、仲良くはなってないと思うな。 「まっ、日向がいつ飽きるか。」 お兄ちゃんがボソッと呟いた言葉を私はうまく聞き取れなかった。