授業が始まると言うのに、大和が体を起こす気配はない。 むしろ、目までばっちり瞑ってるから、寝る気満々なんだと思う。 今に始まったことじゃないけど、どうしても気になっちゃう。 同じクラスになるたび高い確率で大和の隣になる私。 だけど、私から話しかけたことなんてほとんどない。 好きなのに、話しかける勇気がない自分に嫌気がさすぐらいだもん……。 ふと、伊織の方に目が行く。 そこには隣の席の男の子と仲良さそうに喋ってる伊織の姿。 ――羨ましい そう思った。