君に届かないI・LOVE・YOU





「でも、バスケはうまかったよ。」


「そうなの?」


「部員じゃ全然相手にならなかったし。」


「夕凪君も?」


「もちろん。」


夕凪君だって、バスケはうまいはずなのに…


「バスケ部の中では俺の次くらいだ」って前に大和が言ってたから。
夕凪君が相手にならない、ってすごいうまいんだ。



「だから気に食わねぇんだよ。」


大和の機嫌がさらに悪くなった。


なんかまずいこと言ったのかな…



気が付けば、窓のところにいたクラスメイトはみんな自分たちの席に戻ったりしてた。

伊織も戻ってきてて。



みんな、興奮気味だけど。

凄い騒がしい。