そこまで、知りたい!!ってわけじゃないんだよね。
「そういえば、今日来るんでしょ?」
「そんなことも言ってたかも。」
伊織の席でのんきにそんな話をしてると、
「「「「「きゃーーーー!!」」」」」
なんて、女子の甲高い悲鳴?みたいなのが聞こえてくる。
私も伊織も慌てて耳を塞いで声のする方を見る。
窓の近くにいっぱいいる女の子。
それに、男の子も。
どうやら、転校生は中庭にいるらしい。
「凄い人気ね。私たちも見に行く?」
「どうしよう……私はいいや。伊織は見に行ったら?」
「桜がいいならいいわよ。」
「本当は気になるくせに。見てみようよ。」


