なんて、そんなことも言ってられない。

本題は違うんだ。



相変わらず、隣にいる大和が起き上がる気配はない。

もしかしたら寝てるのかも…


でも、それでも言わなきゃ。



「大和……あのね。
近いうちに、アメリカから転校生が来るんだって。

バスケがすごいうまい子が。」


「はぁ!?」



大和が勢いよく起き上がる。

…何に反応したの?って聞きたくなるくらいに。


幸い、先生がまだ来てなかったからよかったけど…



「アメリカ……、バスケ……、夏輝さんはそのための戻ってきたのかよ。」


「いや、違うと思う…」



あ、でも、大和潰すとか言ってたし…

そうなのかもしれない…