君に届かないI・LOVE・YOU







でもね、なんでだろう…。


さっきと違って、なんか吹っ切れたみたい。


そりゃ悲しいけど…。

さっきより何十倍も楽なの。



「お兄ちゃん、ありがと!」


「あぁ。」


「ごめん、大和。教室戻ろう。」


「あぁ。」




大和に彼女ができても、きっと大和は変わらない。

私に対する、態度とか全部。


きっと、今と同じように、笑ってくれる……




「桜、心配したよ!帰ってきたらいないんだもん。」


「ごめん伊織。」



帰ってきてすぐ、伊織に抱きしめられる。


伊織にも相当迷惑をかけたみたいです。