君に届かないI・LOVE・YOU








どうしよう…つい1時間目をサボっちゃったよ……



「桜!!」


「え、……大和?」



お兄ちゃんと階段のところでうずくまってたら
近くから聞きなれた声が聞こえてきた。


「よかった…。って、夏輝さんも一緒なら心配しなくてよかったかもな…」


「心配してくれてたの?」


「んなの、心配すんに決まってんじゃん。」



茶色の髪の毛をかき上げながら照れくさそうに俯く大和。



……そして沈黙。



分かるよ、その先に続く言葉は…


「「幼馴染だから。」」


「えっ…!?」



ほら、当たってた。