君に届かないI・LOVE・YOU







「「「「キャーーー!!」」」」



と言う、女の子たちの悲鳴と、


私が大和の胸の中に納まったのはほぼ同時だった。



「えっ…」



もしかして今、大和に抱きしめられてる!?(←ちょっと違う。)


ヤバい、やばすぎる…!

体温が急激に上がっていくのを自分でももの凄く感じる。



心臓の音も急な出来事にドキドキと音をたてる。

大和に気づかれてないか不安で仕方ない…。




「桜?」


「あっ、ごめん。ありがとう…。」



落ち着け桜。
大和はただ助けてくれただけだ。


それ以外に何もないんだから。


変に期待とかしちゃ、ダメなんだよ…



絶対真っ赤になってるであろう顔を見られないように俯きながら自分に言い聞かせる。