君に届かないI・LOVE・YOU






………じゃあさっきのは誰だったんだろう?


「とりあえず、帰るぞ。」


「うん 、帰る。」



茜色に染まる空。


お兄ちゃんと歩く通学路はなんか不思議な感じがした。



「そうだ。

お兄ちゃんなんで急に一緒に帰ろうとか言い出したの?」


「んーなんとなく。
桜と一緒に帰ってみたかっただけ。」


「…」



そーいえば、年齢が離れてるから、一緒に学校とか言ったことなかったかも。

お兄ちゃんも意外とそうゆうこと考えるんだ…


ちょっと意外だった。

お兄ちゃんはそうゆうのには興味がないとばかり思っていたから。



「そーいや、アメリカからそのうち転校生来るんだ。それも言っときたかった。」


「転校生?外国人?」