放課後



「ごめん、伊織先帰っててくれる?」


「うん、いいけど。どうしたの?」


「お兄ちゃんに待ってろって言われた…」



外部コーチとかなんとか言ってたくせに。
バスケ部が終わるまでなんて待てないよ、こっちは!



5時間目の授業中に来たメールを思い出す。

全く、こっちの気持ちなんか全然考えてくれないんだから。


ため息が出そうになった。



「分かったわ。じゃあね、また明日!」


「ばいばい!」


伊織は帰っちゃったし、どうしよう…


何をして、暇を潰せと言うの??



部活もやってない私に…





あまりにも暇すぎるから、いつも大和がやってるように、机に突っ伏してみる。